2018年5月21日月曜日

秋田からのお客さん

シャモニー古町店、ケーキセット

「ごつごつした感じで、どこか引っかかりのあるのが印象的でした。帰りの高速バスで必死に読んだんです」

去年、新潟に1泊して観光した際、砂丘館でLife-mag.を買ったという女性が再び新潟に来て、わたしを訪ねてきました。

「インタビュイーとインタビュアーの脇に座って、そっと話を聞いているような、不思議な感覚になりました。Life-mag.はいわゆる〈雑誌〉でもなく、いわゆる〈ZINE〉でもないと思います」

どんな人がどんな思いで作っているのか気になって電話をくれたそうです。5/21の午前、もろもろ仕事は詰まっていましたが、県外からのお客さまであれば...と出かけてきました。

わたしもこれまで、そしてこれからも、年長者に教えや助けをいただいてきました。年少者がこちらの経験や知恵を請うてきた場合は、なるべく無下にすることなく、応えたいとも思っているので。(お金の工面は無理だけど)

待ち合わせはシャモニー古町店。2015年9月に成宮アイコさんにインタビューした時もここを待ち合わせ場所にしました。落ち着くお店です。

創刊前後のことなどすこし伝えてきました。

訪ねてくれたのは、秋田県にかほ市で地域おこし協力隊をしていた河田桃琴さん。沼垂の「なり」や駅前の「ブックイン」、そして岩室温泉の「岩室スロウホステル」などに泊まりながら新潟を観光していたとのこと。ちなみに去年は古町の「人参」に泊まったそうで、新潟市内のゲストハウスを網羅するかのような歩き方。

現在は協力隊を退任して、今度のことを考えている期間だそう。大阪の友人らがつくる『微花』(https://twitter.com/kasuka___)という雑誌を手売りしていて、Life-mag.も持ち歩いて売りたい、「というより存在を広めたい」とのことで、いくつか販売してもらうことになりました。

砂丘館での取り扱いがまた次のご縁へ。ありがとうございます。

ちなみに秋田のフリーペーパー『のんびり』のラジオ番組に出演し、編集長の藤本智士さんらと河田さんが対談した際のアーカイブが残っています。秋田を選んだきっかけや『Re:s』からの影響など話しています。

のんびり先生

[リンク]http://www.akita-abs.co.jp/blog/podcast/archives/2127

わたしはシャモニーを出るとシネ・ウインドに行って、Life-mag.vol.007の納品。地道に営業・納品回り。

急いで帰って来て、次の取材の下調べ・アポ取りでした。今週後半からはまたべつの取材で、県境や県外にも行く予定なので慎重に歩きたいところ。

2018年5月17日木曜日

「岩室温泉お宿手帖」「夏井のはざ木手帖」の制作追い込み

制作途中誌面

今年の3〜4月にかけて取材、編集を続けていた「岩室温泉 お宿手帖」と「夏井のはざ木手帖」がようやく制作の追い込みとなってきました。佐渡祭ワールドツアーに出る直前に岩室温泉地域づくり協議会の小倉壮平さん(新潟市岩室観光施設「いわむろや」館長)から依頼をいただき、進めてきたものです。

また完成後に報告をアップできたらと思いますが、途中経過を紹介します。

「岩室温泉 お宿手帖」は、組合加盟の8軒の旅館・ホテルの紹介誌です。各ページの扉写真には、女将・宿主らに入ってもらいました。本文でも旅館・ホテルの特徴と合わせて、その人となりも紹介しています。

今回は、岩室温泉のお隣・西蒲区福井集落に移住してきた「にいがたレポ」編集長の唐澤頼充さん、また「にいがたレポ」チームから竹谷純平さん、長谷川円香さん、そしてLife-mag.編集見習いの村山亜紗美さんらにいくつかの取材・撮影をお願いしました。

皆元さん予定誌面

こちらはわたしが担当した旅館 皆元(寿司亀)さんの予定ページです。





皆元さんは館内各所に花がいけてあり、心を和ませてくれました。花器は岩室の陶芸家・米澤隆一さんのものです。

A5判で28ページの予定です。

はざ木手帖 切って貼って、見本を作成、イメージを確認中

「夏井のはざ木手帖」は、西蒲区夏井地区に保存されているはざ木について、はざ木の意味や夏井の田んぼで行われている取り組みなどについて紹介する冊子です。2回折って、A6サイズになります。

表紙の写真はカーブドッチ内に写真館をかまえる田中幸一さんのものを使用予定です。当初予定していた観光写真は、岩室温泉観光協会内に元データが無い...、とのことになり、急遽、はざ木の写真を撮影している方を探し、田中さんにたどり着きました。

撮影方法やレンズに関するマニアックな話も聞かせてもらい勉強になりました。ほかにも西蒲地域の風景写真をかなり撮り歩いている方で、完成後、また写真を見せてもらいに行きたいです。

デザイン・レイアウトをもうすこし作り込んで、関係者への最終校正を経て、印刷に進む予定です。どちらも無料の観光パンフレットとして配布されます。手に取れる機会など、追って紹介できたらと思います。

こまかい取材、確認、レイアウト作業など想定以上に時間がかかっています。

あと、もう一息。

2018年5月15日火曜日

【イベント出演】「Suzu snow recipe 発売記念イベント」

イベントバナー


新潟駅CoCoLo西館1階にオープンした「SUZUVEL」さんで開催される「Suzu snow recipe 発売記念イベント」に出ます。2018年6月1日19:00〜、会場はSuzuvel、会費4,000円です。

Suzuvelは、先月からLife-mag.の取扱でお世話になっているお店です。納品後、オーナーシェフの鈴木将さんからお声がけいただきました。

「当日はビュッフェスタイルでsuzuvelの提案するローカルファストフードやレシピ本でのお料理試食、ドリンクをご用意しドリンク片手に食事をしながらライブ感覚のイベントです。」「これからのレシピ本についてのトークやこれからの地域のあり方を深掘りします。」(SUZUVEL facebookより)

この前、納品でお会いした時に聞いたら、事業をはじめて10年で、10店舗ほどのお店を開き、現在スタッフは100名ほどだそうです。わたしと同じ10年でもこの違いです...、自身のダメさ加減に目眩がしました。しかし、それでいて鈴木さんは気さくな雰囲気でした。

そんな鈴木さんに、新潟の食文化、生産者の魅力をどうとらえて、どんな風に伝えて、事業としているのか、話を聞いてみたいなと思います。レシピブックのクリエイティブチームも来るようなので、制作エピソードも伺えるかと思います。

申込は、公式フェイスブックページへ。
https://www.facebook.com/events/119606668906711/

SUZUVEL

SUZUVEL

SHO SUZUKI


2018年5月10日木曜日

亀田福寿大学にて講師

何度やっても慣れない。大勢の人前で話すのが苦手だ。

自信たっぷりに、堂々と人前で話ができる人を見るとすごいなと思う。笑いや間を取りながら、その場の空気を自在にコントロールしているかのように見える、そんな人をみると「うわぁ、すごいな」と思う。

今年の前半は、取材先を歩いて、取扱店を回って、原稿を書いて、写真を撮って、事務仕事をこつこつとこなして、という日々だった。一人一人と向き合い、ひとつひとつの事を積み重ねていく、そんな仕事がわたしの性分にあっているようにも思う。

しかし本来、目標設定は、事業計画は、逆算思考で、マーケティングは...、しっかりと計画を立てた上で、「積み重ねていく」べきものなんだろうが、いまのところ目の前の仕事やご縁をつないでいくことで背一杯である。鳴かず飛ばず、10年やってこれだ。

「ぬぅ...」と思う。

前置きが長くったので、本題に入る。

亀田市民会館

案内板

2018年5月9日(水)10:00〜11:30、亀田福寿大学で講師を務めてきました。昨年2月も「粟島の島祭り」という演題で講師を務めました。年末頃に、ふたたび事務局の高橋さんから電話があり、「来年も頼むよ。ほら最近、おとなプラスで八海山の山岳信仰とかやったでしょう。今度はそれでさ」と依頼されました。

昨年もお伝えしましたが、新聞3面分の取材はしましたが、それだけで90分講師を務めるのは難しいです。そこで、今年は「八海山の山岳信仰」と合わせて、その前月に取材した「糸魚川・根知山寺の延年 おててこ舞」と今年の1月に取材した「粟島の年祝い」の3本について、取材エピソードを紹介してきました。

参加者は60〜70代を中心とした新潟市江南区亀田地区の高齢者の方々50名強でした。おとなプラス以外にも毎月、まったく違ったテーマで取材、制作を並行しているので内容はかなり忘れています。引っ張り出してきた写真と紙面を見て、思い出しながらの講座になりました。

以下、八海山取材での未使用カットです。

八海山山頂部付近、不動岳

次の峰に登る人も。わたしはここで引き返しました。滑落すれば命はないでしょう

八海山から越後駒ヶ岳を望む

9合目の千本檜小屋

取材は9月後半でしたが、山頂部付近はすでに紅葉がはじまっていました。いま頃はどうなんでしょうか。残雪と新緑を楽しめるのでしょうか。

話しながら気づきましたが、3本に共通するのは「神仏習合」と「芸能と健康長寿」かなと思いました。振り返ってようやく気づくこともありますね。

講座後、受講者の女性から「あの〜、前、ラジオ深夜便に出てました?」と。

・・・なんだろう、だれと似ていたんでしょうか。

そういえば、昨年は講座後に「あの〜、独身ですか?」と...。

娘さんの婿探しをしていたんでしょうか。

また、「おとなプラスいつも読んでます。毎日バラエティに富んだ内容で楽しみにしているの。朝刊に1,000円弱プラスなんてほんとお得。友人らにも勧めてるよ」と話しかけられました。わたしはただの社外ライターですが、日報社の営業をやってるかのようでした...(Life-mag.の営業はどうした)。

受講者の方々の好奇心にすこしでも応えられていれば幸いです。

ありがとうございました。

伊夜日子神社参道(新潟市江南区袋津) 参道脇の蒸気が気になって

岩室地区からは約1時間。せっかく亀田まで来たので、すこし周辺を歩こうと思い、袋津にある伊夜日子神社へ。Life-mag.vol.009で彌彦神社の取材をした際、弥彦灯篭祭りに袋津講中が参加しているのを見て、調べると亀田の袋津にある伊夜日子神社のことを知りました。

袋津にある伊夜日子神社は、この地でもっとも古い旧家の幾野家のオバサが、彌彦神社からもらったお札を祭ったのが始まりだそうです。天香具山命、天照皇大神、建御名方命の3柱の神々をお祭りしています。

伊夜日子神社

参道脇の蒸気と匂いに誘われて、お隣のお店へ。片山商店という味噌屋で、米を蒸しているところでした。1.1kgで570円の標準タイプの味噌を、さきの謝礼で購入。明るい奥様が対応してくれました。また、「迷路のまち袋津を歩く」というマップをもらい、周辺の説明も。

片山商店 お米と味噌のお店です

しばらく話を聞いて、出がけに表の写真撮ってもいいですかと聞くと、「ボロいけどいいよー!」と。わたしはその気取らなさがツボです。落ち着きます。

袋津郵便局

昭和11年に建てられた和洋折衷の旧袋津郵便局。

袋津地区は、路地マニアにはたまらないスポットがたくさんあります。車が通れないような入り組んだ道がたくさんあり、一度、迷い込んだら出られないでしょう。

片山商店の奥様と話になった砂山地区に向かう途中、絶対に素通りできない食堂を発見。

とやま食堂

やきそば(スープ付き)600円。2玉分はあったかな。ラーメンは500円から。

暖簾をくぐると、夜勤明け、または早朝勤務の方なのでしょうか、長靴に作業服を着た男性三人がビールやら焼酎をやっていました。平日の昼、いい時間が流れていました。

ブラタモリでタモリさんが歩いた砂山地区へ

江南区砂山へ

周囲と比べて高く、ここは砂丘の上になります

なだらかに上っています

砂山地区の真ん中の道路に来ると、周辺の田んぼはやや見下ろす感じになります

竹やぶの奥には、こんもりと地形が上がっているのが確認できます

ここ砂山地区は約7,600〜4,800年前にできた「新砂丘Ⅰ」と呼ばれる砂丘の上にある集落です。まだ越後平野や新潟市中心部などが海だった頃、海底にたまっていた砂の層が高まって形成された砂丘です。

ブラタモリでもあったとおり、砂の町としての新潟の原初の地形をいまに伝えるのが砂山地区です。

わたしは12年前、新潟市東区粟山に住んでいて、石山・中野山・粟山などの新聞配達・管理をしていましたが、ここは「新砂丘Ⅱ」と呼ばれ、砂山地区より後(約4,600~1,400年前)にできた砂丘の上になります。

地形の特徴を地名が教えてくれるんですね。

以上、蛇足でした。

この後は亀田を出て、Life-mag.の取扱でお世話になっている「新潟市美術館ミュージアムショップ ルルル」さんに集金業務へ。いつもありがとうございます。

もろもろ細かい仕事を積み重ね、次の仕事へ。

2018年5月7日月曜日

新潟クラシックストリートへ

5日、シネ・ウインドで「おだやかな革命」を観たあと、急いで向かったのが「新潟クラシックストリート」。2月に佐渡の鬼太鼓チームと行ったパリで新潟市出身の今井あいさんと面識を得て、今回出演すると聞いたのでいってきました。

左・今井あいさん、右・斉藤晴海さん

15:30からだったのでギリギリでした。あいさんの公演が終わるとコンビニ駐車場に移動して、100円の珈琲と100円のバターロールを頬張りながら車中で「おだやかな革命」の紹介記事を作成。夜は19:30からのジャズ フラッシュの公演へ。

デュオやまぐち(左・山際規子さん、右・樋口健太郎さん)

ジャズ フラッシュ

ジャズフラッシュはマスターが26歳の時にはじめたジャズ喫茶で、今年の9月で40年になるとのこと。マスターはジャズだけでなく、クラシックや囲碁も好きだそうです。Life-mag.の取扱でお世話になっているコンチェルト/蔵織の佐藤さんもいて「この後、演者と飲むんだけどよかったら」と言われましたが、また次回に。

クラシックストリートは今年で8回目ですが、初めて行きました。クラシックの予備知識はゼロでも、純粋に音楽を楽しむ気持ちさえあれば、十分に楽しめますね。チケット1,000円で各会場でのコンサートが1日聴き放題。どちらも基本公演30分にアンコール1曲という構成でした。素人のわたしにはちょうどいい長さ。

クラシックの演者は、清楚な衣装に流麗な指運びと仕草。近づきにくいお嬢様という感じなんだろうか、と勝手な妄想をしていると、MCはチャーミング。そのギャップに萌えます。

ジャズフラッシュの最前列では70歳前後と思われるご夫婦がビールとサワーを飲みながら聴いていました。その背中を見ながら、老舗のジャズ喫茶でクラシック、そんな雰囲気もよかったです。フラッシュの珈琲も美味しかった。

あいさんは現在パリ在住ですが、9月に新潟で大きなコンサートが決まっています。以下がチラシです。

チラシ表

チラシ裏

2018年5月5日土曜日

山形・渡辺智史監督、映画「おだやかな革命」

シネ・ウインド劇場

Life-mag.vol.008【秋田・山形・新潟・富山・石川 編】で取材した山形のドキュメンタリー監督・渡辺智史さんの「おだやかな革命」が、シネ・ウインドで始まりました。初日の今日12:20からの上映を観てきました。また、上映後、渡辺さんと佐々木寛さん(新潟国際情報大学教授)の対談がありました。

以下、簡単な映画の紹介とイベントの報告です。

「おだやかな革命」は2011年3月11日の福島の原発事故後、エネルギー自治について取り組みを始めた各地の人物、団体を追ったドキュメンタリーです。

会津の酒蔵の経営者らが立ち上げた会津電力、飯館村の畜産家が立ち上げた飯館電力、岐阜県の石徹白という100世帯ほどの小さな集落がはじめた小水力発電、生活クラブという生協と連携して行う秋田県にかほ市の風力発電、森林資源を活用した岡山県西粟倉村の取り組みなどが登場します。

事業・活動のなかで市場経済とはべつの豊かな循環を模索する姿が映し出されます。しかも、それぞれ利益を出して事業としてしっかりと運営しているようでした。

映画については、すでにずいぶん多くのメディアが報じているので、わたしがここでアレコレ書く必要もないかなと思います。映画を観るのは年に1回くらいだし。

もっとも印象に残った場面についてだけ紹介します。飯館村の畜産農家のご夫婦の奥様が話していた一言です。

わたしたちは飯館に帰るけど、正直これからどうなるか不安。子どもや孫には帰って来てほしくない、といった旨の発言です。放射能に汚染され、大地から剥がされフレコンバックに入れられ積み上げられた土が、そのコメントの前後に映されました。

「グローバル人材」や「ノマドワーカー」といった言葉もありますが、やはり人は生まれ育った土地に愛着を持ち、良くも悪くも縛られて生きているのではないでしょうか。

どの季節にはどんな匂いがするのか、どの方向から強い風が吹くのか、山にかかる雲が知らせてくれるもの、川の流れる音、幼少の頃に遊んだ里山や路地、そして代々受け継いできた家屋や田畑。何気ない、慣れ親しんだそれらが生きた心地を与えてくれるように思います。

べつの土地で家と仕事が与えられたとしても、生まれ育った土地というのは、なにものにも変えがたいものでしょう。

そういう意味ではあの奥様の一言は、怖いけど帰りたい、帰らないと生きた心地がしない、子どもや孫にも帰ってきてもらいたいけど、帰ってきてほしくない、といった原発事故によって引き裂かれたままになっている、心の嗚咽のように感じられました。

その奥様は最後に飯館では3世代、4世代の同居は当たり前だったんだけどねぇ、とつぶやきます。

〈おだやかな革命〉はすでに各地で進んでいますが、そのきっかけとなった原発事故が奪った土地や暮らしとはなんだったのかあらためて考えさせられました。

トークについて取材しよと出かけましたが、このへんで。井上支配人にオイオイと思われそうですが...。シネ・ウインドさんのWEBでアップされると思うので、そちらでぜひ。

上映は5月18日まで。

シネ・ウインド
[Web]https://www.cinewind.com

石徹白洋品店のノラギもよかったです。
[Web]http://itoshiro.org

映画「おだやかな革命」
[Web]http://odayaka-kakumei.com

渡辺さんの前作「よみがえりのレシピ」までの制作エピソードはLife-mag.vol.008にも載っています。よろしければそちらもぜひどうぞ。

トークの様子。左が渡辺監督

シネ・ウインド受付

上映前、入り口のベンチでサンドイッチとコーヒーを飲んでたら、若者数人が「は? ここ映画館入ってんの?」と言いながら通り過ぎていきました。映画館です。

ポスター

仕事と子育てを言い訳に、映画を観るのは年に1回あるかどうかです。でも、たまに劇場で知らないお客さんと肩を寄せ合って一心に観るというのはいいですね。2014年11月に医学町ビルで観た「カンタ・ティモール」でもそう思いました。

以下、余禄です。オチはありません。

シネ・ウインド入り口

今日はシネ・ウインド前で古本販売がありました。店主の方に声をかけると古絵図が好きな方で、江戸末期の新潟奉行所の役人・小尾勘五郎について知ることができました。ちょうど小尾の記した「いや彦記行」「岩室遊記」について別の制作物で調べていたところでした。運がよかった。

話の流れで店主にすすめられ2冊購入。

「網野さん読むといいよ」と

2018年5月3日木曜日

本の紹介『蒲原昭和の記憶 ハザ木のある風景』斉藤文夫

Life-mag.vol.009【寺泊・弥彦・岩室・巻 編】で取材した巻の写真家・斉藤文夫さんの写真集『蒲原昭和の記憶 ハザ木のある風景』が発行されました。

かつて蒲原平野の農村風景を象徴するかのように田んぼのあぜ道に植えられていたはざ木。黄金色に実った稲穂は、刈り取り後はざ木に架けられ天日干しされていました。天然乾燥されたお米は独特の甘さがあったといいます。

しかし、はざ木のある風景も昭和40〜50年代にかけ、乾燥機の導入など農業の機械化が進み、姿を消していきました。いまも西蒲原では夏井地区(旧岩室村)など一部で保存され、四季折々の表情を見せてくれます。

昨日の早朝の朝靄なんか幻想的だっただろうなぁ。

そういえば、わたしも小学生の頃、祖父の田んぼに行くとはざ木があったような気がしますが、どうなったんだろうか、いつ倒されたんだろうか...。

田植えや稲刈りの手伝い、そして田植え後しばらくは田んぼの水を見て回るのによく祖父の軽トラに乗せてもらいました。祖父は飲み会がすくない人だったので、はやく帰ってきては田んぼか畑に出ていました。

田植え後から夏が来る前。田んぼに張られた水のせいか、風は冷たく感じられました。田んぼに映る空の色は、グレーがかった水色、漆黒が迫った赤色、一気に背を伸ばす苗の緑、天候や時間帯によっていつも違いました。

そうして連れて行ってもらったということ以外、なにを話したかは一言も覚えていませんが、そんな記憶が蘇ってきます。わたしは農作業やアウトドアはほとんどやりませんが、そんな原風景を(一応は...)持っています。

話を写真集に戻します。

今回の写真集は斉藤さんがはざ木のあった頃の西蒲原の農業の様子を撮影したものをまとめた一冊です。よくここまで歩き回り、時代を超えて撮影を継続してきたなと思わせる写真の数々です。

写真技術を凝らした作品集というよりは、郷土史的・民俗学的視点から撮られた資料集という意味もあるのかなと思います。A5判、133ページ、税込1,900円。

編集・デザインは巻の石田博道さん。今回もセンスが光っています。石田さん自身も長く写真をやっているそうで、角田浜の浜茶屋をテーマに撮りためてきた写真を前に見せてもらいましたが、すごくよかったです。いつか形になるのが楽しみです。

ちなみに今朝の新潟日報朝刊に記事が出ていました。

2018年5月3日付け新潟日報朝刊

新潟日報では販売店は「いわむろや」しか書かれていませんが、北書店(医学町通・新潟市中央区)でも取り扱いがあります。ほかの営業回りの予定もあったので、わたしの方で納品代行したのですが。

北書店入口はいってすぐ右のコーナー

Life-mag.vol.010【西蒲原の農家 編】と一緒に読んでもイメージが膨らむかもしれません。右の『山熊田』、斉藤さんもすでに持ってました。

林哲夫展

ちなみに今日5月3日から27日まで林哲夫展です。はざ木ならぬ、「本のある風景」を愛する林さんの絵が、北書店に合わないわけがありません。ぜひどうぞ。

以下、余禄。

先日、斉藤さんに呼ばれて新潟市西蒲区福井にある「茶店 さとやま」に行った時の写真です。

斉藤さんの次なるテーマ「村のおばあちゃん」も撮影継続中とのことで、たまたまベンツで乗りつけた村のおばあちゃんを撮影している様子です。

おばあちゃんたちの愛車

撮影中の斉藤さん、レンズの向こうには村のおばあちゃんらの笑顔がありました

さとやまの定食

斉藤さんから電話がかかってきたタイミングがあれで、この日2回目の昼食になりましたが美味しくいただきました。生姜味噌の焼きおにぎり、美味。

また、Life-mag.粟島編で寄稿いただく予定の新発田の原さんにも会え、近況報告をすこし。いろいろつっかえてばかりですが、1ミリずつ進めたいです。