2015年10月31日土曜日

ブックスはせがわさん(中沢・長岡市)へ夜な夜な車を走らせる

店主の長谷川敏明さん

時間は午前0時、夜な夜な車を走らせて長岡市のブックスはせがわさんへ。ブックスはせがわさんは、本日10/31をもって約40年の歴史に幕を下ろされました。

最後に顔を出してすこしだけ挨拶をし、什器を数点譲っていただきました。『LIFE-mag.』の取り扱いでもお世話になり、【シネ・ウインド編】刊行記念トークでもお世話になったお店です。

2014年7月30日のトーク宣伝用バナーで使用したもの

どのお店も商売も〈競争〉ですが、町から本屋が消えるというのは、胸を締め付けられる思いがします。ささやかでも鮮やかに、記憶に残る小さなお店が灯りを消すというのが残念でなりません。はせがわさんで最後に買った本は河合隼雄さんの『私が語り伝えたかったこと』だったなぁ。

ただ、実店舗は閉めますが、今後も配達やイベント出店は継続し、次の形態を模索していくそうです。『LIFE-mag.』も引き続き取り扱いいただきます。

まずは「お疲れさまでした。ありがとうございました」と。そして、今後もよろしくお願いいたします!

[Web]http://ameblo.jp/bookshasegawa/

2015年10月24日土曜日

[巻]竹野町「菖蒲塚古墳」誌面制作中

石仏を拝むとなんだか心が落ち着くんですよね。
編集室のある学校町の骨董屋にもいい石仏が売ってて。編集室前に欲しいなぁ。
あったら変か...。

22日は一日、編集室にこもって誌面制作でした。[巻]竹野町にある四世紀後半の「菖蒲塚古墳」についてです。

編者が訪ねたときの印象と、[巻]笹口孝明さんに紹介してもらった古墳に詳しい方へのインタビューを重ねて書きました。「祈ること」と「歴史を学ぶこと」は似ているといった結論で、コラム記事にしました。2ページの掲載予定です。

来週、校正のためインタビューさせていただいた方を訪ねる予定です。写真は菖蒲塚古墳で撮った一枚。

2015年10月22日木曜日

新潟県立文書館へ亀井功さんを訪ねて


昨日は、新潟県立文書館の亀井功さんを訪ねました。

次号の[弥彦]取材で弥彦燈籠まつりの同日に開催されている「松明登山祭」の記事を掲載します。その記事の補足で、明治に発行された高頭仁兵衛『日本山嶽志』(全国の山の解説事典)を引用します。

事典を読もうと県立図書館で開いてみたのですが、読めないという...。

たまたま校正打ち合せで[巻]横山作栄さんを訪ねたとき、明治の文書が読めなくて...、と相談すると亀井さんを紹介してもらいました。亀井さんは中学校の元教員で、郷土史を長く研究されてきました。『新潟県史』『巻町史』『吉田町史』では執筆者のひとりとして編集にあたったそうです。県立文書館では、古文書や古い行政文書の収集、読解、整理業務、そして、私のような県民からの依頼に応じて読解を行っています。

先週、はじめて訪ねて原文の読みとおおよその解説をしてもらいました。そして、持ち帰って自分で誌面用に打ち込み、現代語訳を行い、再度、確認をしてもらいたいと、再訪しました。

はじめてその事典を開いたときは、「これは日本語か? 漢文か?」と思い、亀井さんに聞いたら「あんたがいま使っているのと同じ日本語らて」「昔の人はこれが読めたんだ。教養の違いだて」と、ズバリ...。

頭上に「?」マークを浮かべっぱなしの私に対して、諸橋轍次『大漢和辞典』と『広辞苑』を使って読解、解説してもらいました。・・・「それはおかしい」「こういう言葉もあるよ」「それよりこっちのほうがいいんじゃないか」・・・亀井さんのその姿からは、なんというか、言葉に対する忠実さを見させてもらった気がしました。

それから、県立文書館から自転車をこいで編集室に戻りながら、ぼんやりと思いついたことがひとつ。

読解に使った『大漢和辞典』は下田出身の諸橋轍次、読みたかった『日本山嶽志』は長岡出身の高頭仁兵衛です。そして、もう一人、保田出身の吉田東伍は『大日本地名辞書』を記しています。それぞれ〈言葉〉〈山〉〈地名〉の語源を探るべく、小さな仕事を積み重ね、結果、大きな仕事を成し遂げた人物です。

実績も教養も到底足元にも及ばず、まだまだ小さな仕事を積み重ねるだけですが、私も新潟のそういった先人たちの下流にいるのかもなぁ、と。

いろんなことが、ずいぶんとイビツなままの媒体と編者だとは思いますが、そう思うとすこしだけ励みになるのでした。

2015年10月21日水曜日

斉藤文夫さんと「らーめん古潭」へ

この日は味噌ラーメンを注文しましたが、
よくよくメニューをみたら納豆ラーメンってあって
それも気になった。今度はそれにしょう。

昨日は誌面の最終確認で[巻]斉藤文夫さんを訪ねました。インタビューで二回、資料の補足・校正で三回お邪魔させていただきました。

ちょうどお昼になり、「らーめん古潭」へ一緒にラーメンを食べにいきました。誌面でも登場しますが、巻の郷土芸能「のぞきからくり」を斉藤さんたちは昭和51年に発掘、修復、上演します。その「のぞきからくり」が見つかった家はいま古潭としてお店を貸しているここのお宅なんだそうです。

他にもいろいろな生きる郷土史を聞かせてもらいながらの道中でした。次号では10ページの掲載予定です。

2015年10月20日火曜日

たっつぁんのまた会いたい人コンサートvol.2

[弥彦]二村建築社内スタジオにて

先週末は[巻]のフォークシンガー・横山作栄さん(通称:たっつぁん)の撮影でライブにお邪魔しました。といっても横山さんは主催者ということもあって、前座で二曲。

メインゲストは絵本作家また歌手として活動する中川ひろたかさんでした。才能に溢れるような方でした。
横山さんは中川さんとは三〇年近くに渡って親交があります。その縁を作ったのはコーラスグループ「メヂカラ」の小林光子さん。今回も二番手に登場しました。
中川さんは日本で初めて男性で保母資格を取った(1977年)方で、小林さんもまた保母さんということもあり研修を通じて知り合ったそうです。

フォークや童謡を感性のど真ん中に受け、子ども心を保ったままのオトナたちのライブという感じでした。横山さんの誌面は6ページの掲載予定で制作済みです。

2015年10月7日水曜日

「集落を旅する・写真展 Cultivate Village」@hickory03travelersさんへ

展示会DM

hickory03travelersさん(古町・新潟)で開催中の「集落を旅する写真展」をみてきました。観光ガイドには載らない、普通の暮らしを夢中になって撮ったという作品の数々です。四国、そして佐渡の写真もあって、私も取材で滞在した際、ふと目をとめた風景もあり懐かしかったです。

撮影者の山内響子さん(新潟市北区出身・東京在住)とは、じじ 神保町さん(神保町・東京)が主催してくれた「ローカルメディアのつくり方」というイベントにお客として来てもらっていて知り合いました。ごったがえす会場の中で、短い挨拶をしただけだったのですが、展示会情報を聞いて早速みにいってきました。

なんとなくですが、建築写真のセンスで撮られているような気がしました。ありふれた町の風景にある気持ちのいい〈線〉が飛び込んでくるようでした。その〈線〉とは山々の陵線であり、海岸線であり、葉や瓦、畑のうねの起伏などです。

さらに言えば、山内さんがみた〈線〉とは、その土地の人々のささやかな暮らしの中で、ゆっくりと、ゆっくりと形作られてきた〈線〉であり、それは時代の先端とは言い難く、いまにも消え入りそうな儚さや侘しさをもった〈線〉なのではないでしょうか。だからこその〈愛おしさ〉もそこにあるような気がしました。

ヒッコリー2Fです。入場無料、10/18まで。

ひとりでぼやっとみてたら、スタッフの小出くんに会って立ち話もできてよかったです。近くに出かける機会があればぜひ。

[山内さんサイト]http://hibikuko.jp/photo.html
[ヒッコリーさんブログ]http://h03tr.exblog.jp/23723991/