2013年1月24日木曜日

小針小学校での出前授業・シンプルで力強い質問

先月の話ですが、新潟市西区の小針小学校へ出前授業をさせていただく機会がありました。6年生を対象にしたキャリア教育の一環で行われている、ドリカムプロジェクト「夢トーク」という授業でした。事前の案内には、「仕事の内容、やりがい、就くための資格、技術。小学校時代にやるべきこと」を話してもらいたいとありました。

他の講師の方々は、教授、ダンス講師、デザイナー、住宅メーカー営業、看護師、農家、住職、サッカーコーチ、エンターテイナー、建築士、飲食業などの方々。みな学区内に縁のある方が多かったようです。私は、新潟市で教育支援を行うNPO・みらいずworksの小見さんにご縁をいただいての参加でした。

「仕事で大切にしていることは何ですか?」

「一番、大変なことは何ですか?」

「どうやったらなれますか?」

「なぜ始めようと思ったんですか?」

授業の様子

小学6年生の質問は、シンプルで力強かったです。10人弱の生徒を前にプレゼンと質疑応答で20分。それを4セット。私からの話は5分ほどで終えるようにして、基本的には質問に答える時間を多くとるようにしました。

4セットともに、「場」の雰囲気、生徒のテンションが違い、こちらの応答も微妙に変化していくことに気づきました。ほぼ同じ事を聞かれても、私の口から出る答えが微妙に変化していきました。

感想文をいただきました。ありがたい。

後日、送られてきた感想文です。
Yさん:「いろいろな人とコミュニケーションをとったりする仕事は会話が無いと成り立たないので、すごいなと思いました。私は小林さんの話を聞いて、何事もあきらめないで努力する、コミュニケーションをとる、これが「仕事」なんだと思いました」

もちろん私は、「努力しろ!コミュニケーションが大切だ!それが仕事だ!」と話したわけではありません。(挫けそうだし、人が怖くなるし、俺何やってんだろうとよく思ってしまいます。)私自身がそうだったように、"学ぶ"とはいつも勝手にこちらが解釈するものだと思いました。時にそれは、誤解を含んだとしてもOK。そんな気もします。

小学校側からのお題にあった、「小学校時代にやるべきこと」に対して、私が意識して伝えたことはひとつです。自分の中にある"好き"を大切にしてください。好きな人、好きな音楽、好きなテレビ、好きな本、好きな虫、好きな遊びなど。もしかすると、いま勉強している国語、算数、理科、社会、音楽、体育の中にそれは無いかもしれません。通知表で評価されず、友達とも話が合わずに、孤独感を伴うかもしれません。それでも、カラダの内側から湧き立つ、"好き"に反応する感性、それを追求する感覚こそが「ドリカム」へのヒントだと思います。


・・・、なんてカッコよく話せたかどうかは、わかりません。
私自身が、夢を叶えて、生き生きと働いているとは、まだまだ到底思えません。質問に答えながら自分に言い聞かせているようでもありました。ただただ貴重な機会とご縁に感謝です。ありがとうございました。

授業後には日は暮れていました

小学生と接していても、自分の子どもと接していても、いつも「子どもたちは希望だ」そう思います。