2012年8月28日火曜日

『LIFE-mag. vol.005【佐渡編】』9月3日刷り上がります!



「雑誌」という片手に収まる、大きくて重い構造物を前に、一言一言インタビューさせていただいた方々の生き方を、命を、吹き込んできました。焼きつけるような焦りをかかえ、小さな煉瓦を積み重ねるような作業でした。

 佐渡という奥深き島に魅せられて、多くの出会いに恵まれた時間。未熟な編者に多くの方がその生き方をぶつけてくれました。楽しく幸せな時間でした。

 文字量も多く、すぐに役立つノウハウや流行が書いてあるわけではありません。しかし、編者は一人一人の生き方から汲み尽くせないほどの学びや気づきがあると考えます。喜びと葛藤。決断と迷い。背負う歴史、受け継がれる技術。ぜひ、ゆっくりと耳を傾けていただけたらと思います。

 9月3日に新潟市中央区学校町の編集室に納品。そこから、また配本、発送を行っていきます。本屋に駆け込んでも当日にはありませんので、ご了承ください。編集室に来ていただければ直接、購入いただくことも可能です。ホームページにて取扱店舗を順次アップしていくので、お近くの~応援したい~お店で購入することもオススメします。

 佐渡に住む人の魅力、島の魅力がより多くの人に伝わるよう、ぜひLIFE-mag.をよろしくお願いいたします!間もなく号砲です〜!!

2012年8月5日日曜日

ひとりが好きなあなたへ

-以下、引用-
この先に
何があるのかわからない
わからないけど
今 愛するものを愛して
あとは流れに身を任せよう



虚しさも悲しみも
恐れも嘘も
悪いものではない

孤独も憧れも

嫉妬も自己嫌悪も

希望と同じくらい美しい



自分の中の
ある願望に気づいた時から
その気持ちに苦しめられた

どうあがいても
制御できなかった
常に
その気持ちに引き寄せられた
気にしないふりをした
他のことをして気を紛らそうとした
忘れようとした
強烈なことをして自分を怖そうとすらした

でもそれから逃れることはできなかった
-引用終わり-
銀色夏生著 『ひとりが好きなあなたへ』幻冬舎文庫刊

10年ほど前にも友人から借りて、銀色夏生さんの本を読んだことがあるが、その独特のリズムが自分には合わないと思った。
「おすすめだから、読んでみな」と、昨日はまた別の人がふいに私へとこの本を手渡した。読んでみるとその印象はがらりと変わった。その印象は柔らかくも芯が通りズシリとしたものとして、10年後の私に突き刺さった。

本、または人も。
「出会い」や「すれ違い」のタイミングとは不思議で、どんな遠回りをしてもまた会えたり、この一瞬が今生の別れとなったり。自分の意識よりも大きな流れがあるように思える。

「人」が「一」枚の銅を「叩」く



















一昨日は、髙野前佐渡市長と原稿の再々度の打ち合わせ、補足、修正作業。
何度も原稿を付き合わせ、言葉の調整をしていく作業を通して3年前に聞いた話を思い出していた。

2009年4月26日に行形亭さんで開催された「辛口倶楽部」で聞いた、玉川堂(燕市)の玉川社長の言葉だ。

-以下、引用-
「人」が「一」枚の銅を「叩」く、
この言葉を組み合わせると「命」となる。
玉川堂の商品は職人が一打一打魂を込めて作っている。
-引用終わり-

幾度となく銅を叩きながら、形を生み出していく作業とLIFE-mag.の編集作業を重ねていた。
「掲載者」と「編者」がひとつの誌面を叩きながら、そこに魂を込めていくように。

新佐渡市合併後、2期8年の市長職を務めた髙野さん。それには賛否両論あることだと思う。それでも私は語ってもらいたかった。
実際にお会いしてみると、冷静に佐渡のみならず全国の離島から、日本のこれからをお話いただいた。そして、次世代へと託す思いも。
取材文はぜひ誌面にて。

2012年8月1日水曜日

LIFE-mag. Vol.005 佐渡編 間もなくです!

【LIFE-mag.Vol.005 間もなくです!】

再刊に向けたトークライブや関係各所では7月末の発行予定と伝えていたのが遅れて申し訳ありません。

2012年4月から編集を再開し、Vol.005ようやく最終段階まで登り詰めました。

再スタート後、多くの出会いと再会に恵まれ、この夏を迎えることが出来ました。
持ち帰った多くの言葉は、夜な夜な編集室にこもりタイプライトを繰り返し、LIFE-mag.へと打ち込んできました。

ようやくその編集作業も最終段階。
喜びと葛藤の渦の中、制作を続け、間もなく今号が私から手を離れていくことを思うと、ふと寂しさが去来します。多くの方々に楽しんでもらえるといいな〜!

【LIFE-mag.佐渡編】

間もなくです。正確な刷り上がりなどは追って報告致します。
相変わらず、営業・配本・発送も一人で行っています。
あ〜、、、ボランティアさん求ム(汗)!


[編集室の写真です。2012年8月1日22:28撮影。暑いですっ!]