2011年7月14日木曜日

フォントへの愛・街の見方を一変させる

私は友人・知人に勧められた本はたいてい読むことにしている。
(たぶん9割がた読む。買わなくとも本屋で手に取る!)
自身の偏狭な視野を広げてくれるかっこうの機会だからだ。

今晩、手に取った本もそのひとつ。

























『フォントのふしぎ』小林 章 著・株式会社美術出版社

この本もまたページをめくるのが本当に楽しい。

著者の小林氏はドイツにあるライノタイプ社に勤めるタイプ・ディレクター。
語り口はあくまで小林氏の「生活」の中から語られる。

たまたま寄った市場で見た文字。
出張先のイギリスで見た看板。
チョコレートを買ったさいの紙袋。
有名ブランドのロゴマーク。
地下鉄や高速道路の標識。
古代ローマの建造物。

























そんな例を挙げながら、「実はね、このフォントはね、」
とやさしく解きほぐす。

早速、自宅のマックに入っているフォントに関しては、
どんどん試す。(これが楽しい)

本書にも出てきたsunToRYサントリーは(笑、読むとわかります)
自宅にあったペットボトルでも確認出来た。

そして、新潟の「イタリアン」についても話は流れ。

フォントへの愛をここまで感じてしまうと、小林氏の作った「Clifford(クリフォード)」を
使ってみたくなる。
デザインを生業にしている訳ではないんだが...そういう気分にさせる(笑)。

私にとっては、街歩きを一変させるかのような本だった。
「フォント」という新しい視点を持って、今一度、街を見ていこう。
きっと楽しくなる。