2010年12月23日木曜日

青陵大学にて

今日の話である。

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17:45 車に乗り込んでラジオのスイッチを入れる。
最近はNHKラジオに合わせている。
珍しくハードロック特集でガンガンと音楽が鳴っていた。

動揺した私の頭をさらに激しいビートが叩きつけるようだった。



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今月の頭だった。
青陵大学で行われる「コミュニケーション力養成講座」に
スピーカーとして出てもらえないか、と知人から連絡が入る。

人生のターニングポイントになった時に絞って、
その時、動き出した動機、実際に取った行動、
やってみて感じたこと、そして、それが今の自分にどうつながって
いるのか? を学生の前で話をする対話形式の授業であった。

20代の社会人ということで集められた11名ほどのスピーカーがいた。
保育士、看護師、社会福祉協議会、NPO支援団体、印刷会社、
市役所、福祉情報サイト運営、などなど
同世代の様々な生き様があった。



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そこで私はLIFE-mag創刊にあたっての動機、
やってみて感じたことを話した。

湧き上がる衝動を抑えきれず、
あのような「表現」でしか生きられない。
そんな覚悟が私を突き動かした。

しかし、そんな「表現」も雑誌というビジネスに
おいて明らかに「失敗」だった。

こんな思いで起業して、
制作の過程ではこんな面白いことが次々と起こった。
そう話を進めても、結論で問う、
「今の自分にどうつながっている?」
「今のあなたはどうなの?」

とても良い経験が出来た。
そんなことでは済まされない現実と向き合った。

いくら立派な理念を掲げようとも、
面白いアイデアがあろうとも、
続けられなければ問題にならない。

私は戦線を離脱してしまったことへの
情けなさに埋め尽くされた。



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30分1回で3グループの学生に語る授業だった。

熱を入れて話せば話すほど、
「あの経験を自分はどう活かすのか?」
「自分はいま闘ってるのか?」
最後にはそう自問自答していた。


湧き上がる情熱をどこに置いてきたの...?


と。



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今年の1月、会社の解散登記の手続きをしながら思っていた。
10年以内にまた起業していたい。

それまではまた別の業界に入って「ビジネス」について学び、
人間としても成長していきたいと考えた。

しかし、業務内容に共感して就職した現在の会社では
経営者や先輩方のやり方、モチベーションからは
正直、学ぶべきコトが少ない。

詳細についてはここで書かないので、
それは私の傲慢だとの可能性も残るが。


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プライベートでもいくつかのプロジェクトで形になった
印刷物もあったかが、主体的に動こうと思っていた
プロジェクトでうまくいなかったものもある。



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自分の経験を話すという状況で、
向き合った自分。



暮れゆく2010年、年の瀬。
新聞の予報では明日から一週間は雪。
この動揺の振幅の中で年末を迎えそうだ。








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ちょっと内省的なblogになってしまったけど、、、

今回のような授業にはとても共感しました!!
若い学生の目の輝きからエネルギーももらいました!!

声をかけていただいたTさん!!
ありがとうございました~

私も学生時代に一つ上の世代の社会人の方々から
話を聞く機会があったら良かったなって思いました。

「多様な生き様との出会いの場」

LIFE-magの理念とも重なるところが大きいかな。


写真は社会人の方々が自分を紹介する紙芝居を作っている風景。