2016年10月31日月曜日

【お知らせ】編集室の移転

2016年10月30日夜

編集室移転のお知らせです。新潟市中央区学校町通三番町にあった編集室を、同市西蒲区和納に移しました。新潟市の南端に位置する、旧岩室村エリアです。

私事ですが、現在、二人の子育て中で、実家の近くに引っ越し、子守りなどを両親に手伝ってもらいながら生活しようと思いました。それにともない、編集室も移すことにしました。

学校町通の編集室には2012年5月からいたので、2016年10月31日の退去で、ちょうど4年半になりました。8畳ほどの空間にパソコンとプリンター、在庫と蔵書を詰め込んだごく簡素な編集室でした。

トイレは、裏手に住む大家のおばあちゃんから借りて使うかたちで、しかもおばあちゃんは早く寝るので、夜7時以降は、使用を控える約束でした。夜中、仕事をしていてトイレにいきたくなった場合は、コンビニか公衆トイレを使わなければなりませんでした。毎度毎度コンビニに行って、買う物も(懐の余裕も)なく、かといってなにも買わずにトイレだけ使わせてもらうのも気が引けて、結局、市役所の脇にある公衆トイレをよく使っていました。路面の凍結した真冬の深夜、ひとりで編集室にいて、トイレに行きたくなった時は大変でした。転びそうになるのを変な姿勢でこらえて、筋をピキッとやったことも何度かありました。

・・・、なんだかトイレの話が長くなってきたので次の話題にいきますね。

ここ学校町通に編集室をおいたのは、「中心」ではなく「辺境」に身をおいて物事を考えたかったからです。

ひろく日本ととらえても「中心」と「辺境」はあるし、ひとつの都市の中でみても「中心」と「辺境」はあります。新潟市でいえば、駅前・万代エリア、古町エリアといった「中心」があり、そこからすこし外れた場所にある学校町通は「辺境」だと思っています。

さらに郊外の方からみたら、中央区に位置するので「中心」だろ! とも突っ込めますが、いま伝えたいのは「辺境」から物事を考える視点です。

それは「中心」に集まる資本、流行、権威、権力といったものから距離を取りたい。わたしはそこからこぼれ落ちたものをすくい取れるような存在でありたいという、ひそかな決意によるものでした。

「場」はそこに居る人の思考や行動にもある程度、影響を与えるものでしょう。中心地の高層ビルのオフィスで物事を考えるのではなく、人の往来や暮らしと同じ目線で物事を考えたかったのです。

(「小林く〜ん、そんなオフィスを借りる余裕なんてどこにもないでしょう」と、いま天の声がしましたが。)

それから、これを読んでいるあなたにも、「面識はないけど(あっても)、あのお店に灯りがついていて、前を通ったとき、ちらっと見える働く姿に、なんとなく励まされるんだよな〜」ということってありませんか。わたしはあります。編集室の近所で言えば、夜な夜な気分転換で散歩したときに見る北書店さんの灯りがそうだったし、(面識はないけど)月刊『にいがた』さんの灯りがそうでした。

町中でわたしもそんな灯りをともしたいと思っていたのです。実際、大通りに面した場所だったので、面識はなく、声はかけないにしても、ちらりと気にとめていた方もすこしはいたかもしれません。どこかで噂に聞いて、「ひとりで雑誌つくってる人らしいぞ。かわってんなぁ」と思われていたかもしれません。それでもいいんです。

または、雑誌やウェブでこの編集室の存在を知っていたり、面識があったりして、たま〜に思い出してくれていた人も、わずかにいたのかもしれません。「学校町通ってところで、小林くん、いまもパチパチ、キーボード打ってのかなぁ」と。

この編集室に灯りをともしていたことが、どこかの、だれかの励みになっていたらいいなと願っています。

さてさて、まとめに入ります。

この場所が与えてくれた幸運な出会いも、拓けた道もありました。しかし、ひとり悩みもがいた夜のほうがあまりに多く、ここにいた時間を美談だけで振り返ることができません。だからこそ、この4年半の間、縁あって編集室を訪ねてくれたひとりひとりの方々の何気ない一言、ささやかな差し入れにも心底、励まされました。ありがとうございました。

「Life-mag.編集室の4年半 2012-2016」なんてタイトルで、簡素な編集室で簡素なクロージングイベントでも...、と一瞬は思いましたが、外注でいただいている仕事の締切や、恊働ですすめている仕事の予定も立て込んでいて、その余裕はまったくありませんでした。

編集室が移っただけで、手も足も止まっているわけではありません。これからも各地に出かけて、取材、撮影、営業回りを続けていきます。これからやってくるあらたな出会いと再会の喜びを楽しみに。

今後ともご指導、ご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

『Life-mag.』編集発行人・小林 弘樹
2016年10月31日

住所]〒953-0125新潟市西蒲区和納2丁目48番17号
電話]0256-77-8482
 *メール、携帯電話はかわりません

2016年10月26日水曜日

神戸でのトークイベント、無事終了

打ち上げ

24日、神戸市でのトークイベントは会場一杯の40名超の方々にお越しいただき、盛況のなか無事に終えることができました。神戸のみなさんからあたたかい言葉と関心をよせていただき、とてもいい時間になりました。

来場者のみなさんもまたそれぞに魅力的な活動をされていて、いい刺激をもらいました。今日はまたこれから取材にでるので、おってブログで紹介できたらと思います。

写真は神戸らーめん第一旭での打ち上げのときのものです。神戸と新潟の縁をこらからもあたためていけたらと思います。

企画いただきましたWAKKUNトンカ書店の森本さん、聞き役を務めていただきましたナンダロウさん、来場者のみなさま、ご縁をいただいた新潟絵屋さん、ほんとにありがとうございました。

2016年10月14日金曜日

神戸にてトークイベント開催 <「本」とにひとりでやってます!>

チラシ

今月、24日に神戸市でトークイベントを企画していただきました。ご縁をいただいたのは、vol.009の納品回りで新潟絵屋さんを訪ねた際、たまたま展示期間中で神戸から来ていた作家・WAKKUNにお会いしたことでした。

「どうにかこうにかまた新刊を出すことが出できまた〜、ふひぃ〜」と絵屋の井上さんと話しているとき、WAKKUNからも新刊に興味をもってもらい、購読いただきました。

その後、WAKKUNが神戸に帰って知り合いのトンカ書店さんや神戸の方々に『Life-mag.』を紹介くださいました。さらに「ほんとにひとりでやってんのか? どんなやつがやってんだよ(笑)。呼んで話しを聞いてみよう!」とイベントを企画していただきました。

ありがたいかぎりです。創刊の経緯や新刊の制作エピソードなどをお話しできたらなと思います。聞き手は南陀楼綾繁さん(こと河上進さん)です!

新潟からは距離がありますが、もしも関西方面にお住まいで都合のつくかたがいらっしゃいましたらぜひに。

<「本」とにひとりでやってます!>

新潟の一人出版社『Niigata Interview Magazine Life-mag.』編集発行人・小林弘樹トークイベント(聞き役:南陀楼綾繁)

日 時:10月24日(月)19:00開場/19:30開演
参加費:2,000円(『Life-mag.』1冊付き)要予約
会 場:神戸天昇堂(神戸市中央区割塚通7-1-21阪急高架下#185)
予 約:神戸天昇堂(078-251-0591)、トンカ書店(078-333-4720、tonkabooks@hotmail.co.jp)
企 画:WAKKUN、トンカ書店