2014年10月31日金曜日

ひきこもり、ニート、不登校などの若者支援を行うNPO法人伴走舎さん取材

伴走舎・やさい村にて

LIFE-mag.次号【日本海編】の取材で、新潟市中央区沼垂地区を拠点にひきこもり、ニート、不登校などの若者の自立、就労支援を行うNPO法人伴走舎の青木洋之さんを訪ねました。

沼垂地区は新潟市の中心部にありながらも古くからの町で高齢化率が高い地域です。そこで、野菜や日用雑貨を売るお店、地域のご用聞きと行商、また居場所づくりを行っています。買物難民など地域の高齢者の生活支援を行うことが、若者のコミュニケーションの訓練、自立支援にも繋がっています。

取り組みのひとつで、リアカーに商品を積んで行う行商があります。これは民生委員の方とも連携し、ひとり暮らしの高齢者宅への見守りを兼ねています。高齢者にとっては話し相手ともなるし、若者にとってはコミュニケーションの練習の機会にもなっています。

毎年8月に行われる「沼垂まつり」には町内会の方々と燈籠に絵を描いたり、組み立てたりするところから参加しています。ただ「沼垂まつり」はケンカ燈籠祭りとも呼ばれていて、当日は「死ぬかと思う瞬間が何度もあります(笑)」という祭り。もちろん最近までひきこもっていた若者が最前線で燈籠をひくことはありませんが、それぞれに見合った役割を与えてもらい、または見つけ参加しているそうです。

他にも地元のまちづくり団体「なじらね沼垂」、コミュニティ協議会や社会福祉協議会、小学校などとも連携し、様々な取り組みを行い、そうやって地域の各機関と様々な取り組みをしていくこと自体がまた若者にとって自立に向かうきっかけとなっています。

同法人の理事であり事務局長の青木さんにこれまでの活動、またこれから沼垂地区ではじまる地域福祉の取り組みなどを伺いました。(青木さん自身もまた26歳の頃、1年間ひきこもってドラクエのレベル上げばかりやっていたとの体験も話してくださいました)

インタビューは本誌にて。

2014年10月30日木曜日

新潟市歴史博物館みなとぴあへ

先週末、次号【日本海編】の資料・素材探しで、新潟市歴史博物館みなとぴあの副館長・伊東祐之さんを訪ね、北前船に関する話を聞かせてもらいました。

久しぶりに行きましたが、水辺の風が吹くいい場所でした。売店にあった古地図のレプリカや野菜の絵葉書など手土産にもいいなと思いました。
10名弱の学芸員がいてそれぞれに研究調査を行い、ときどき市民向けの講座も開催しているそうです。

向かいの旧第四銀行住吉町支店を改装したレストラン「ぽるとカーブドッチ」もあり、半日くらいいられそうです。

[みなとぴあ]http://www.nchm.jp/





旧第四銀行住吉町支店の2Fです。
貸出利用もできるようです。
コンサートなどあったら行ってみたい。




2014年10月24日金曜日

近所にある市施設をめぐって、感じたこと

旧會津八一記念館(新潟市中央区西船見町)

昨晩、facebook上の投稿で以下のことを知りました。直感的に怖いなと感じたことをここに書いておきます。

旧會津八一記念館の利活用を考えるシンポジウムが11月16日に開催されるそうです。詳細・経緯は新潟まち遺産の会サイトに詳しく載っています。仕事場からも近い施設なので、これからどうなるんだろうと思っていました。

今年5月に記念館は閉館、8月には新潟日報新社屋に移転しました。あわせて建物の管理者である新潟市役所は、取り壊し、公園にするとの計画を発表。それに対し、新潟まち遺産の会はじめ複数の団体より、保存・活用の可能性はないのかと声があがりました。
同会はじめ連名にて、4月に1回目の要望書が出されました。しかし解体議案が9月議会にかけられるとのことで、2回目の要望書を提出。そこでようやく地元への説明会が開催されることになったそうです。
もしこのように陳情などの申し出がなければ、市役所内と市議会の決定で取り壊しになっていました。そう思うと市役所職員の権限というのは大きいんですね。

また、それよりも怖いなと思ったのは、記念館の取り壊しについて検討の余地があるのでは、との新潟まち遺産の会代表からの寄稿を新潟日報が一度、掲載を決めたにも関わらず急遽、取り止めにしたということです。新潟日報は、県内をはじめ新潟市内では特に高い普及率をもつ報道機関であり、市民への影響力は大きいです。
福島の原発事故以降、「官報複合体」とも言われるように官僚と報道機関の癒着により恣意的な情報隠蔽、印象操作があったことが指摘されてきました。(構造的にずっと前からある問題だったんでしょうけど…)。

見方によっては、新潟市役所と新潟日報の関係もまた、原発事故の報道にみられた(る)、「官報複合体」のようではないでしょうか。もしも「市民に考える機会と時間さえ与えない」ということになる(なっている)のであれば、それには反対したいです。取り壊すにせよ、保存・活用するにせよ、市民と行政とのよき対話のうえに、決定が下されるといいなと思いました。

(私がそうだったのですが)自分の暮らす地域の課題、問題から考える訓練をしておかないと、原発事故のように国を左右するような大きな社会的政治的問題を急に突きつけられても、なにをどう考えていったらいいのか、頭も身体も動かせませんよね。

編集室から自転車で5分ほどの施設の話だったので、なんだか現実感をもって迫ってくるものがありました。

2014年10月21日火曜日

「相談する」こと。新潟NPO協会の富澤さんを訪ねて

昨日は特定非営利活動法人新潟NPO協会の富澤さんを訪ねて、新潟で福祉関係の活動、取組をされている方々の事例についてお話を聞かせてもらいました。私のまとまりのない相談にも関わらず丁寧に応えていただきました。

「相談する」とはよく使われる言葉かもしれませんが、実際にそうするのってできそうでできないことだと思います。(私は特に苦手意識があります)。

どんな取組をされている人がいるのか、名称や概要などは「ネット検索」である程度わかります。そこからホームページや過去の資料、記事などを読んで参考にすることもよくあります。
しかし、あえてこうして直接顔を合わせることによってしか得られない情報の「質感」のようなものもあります。その声の質やトーンに、不思議と触発されて、わかってはいたこと、知識としては頭に入っていたことが、また違った角度から見直すことができたり、思い込みが振り払われたりします。時には、そもそも「ネット検索」すべきキーワードすらわかっていなかったということもあります(汗)。

わかっていることと、できることは違います。私にとって「相談する」「協力をあおぐ」ということもそのひとつです。個人の問題だから、自己責任だからと、閉じこもらず、「相談する」ことの大切さをふと感じた一日でした。

以下に新潟NPO協会さんのfacebook上の発信、宣伝いただいた記事です。LIFE-mag.のfacebook上でもシェア、発信しましたが、ブログにも記録しておきます。 富澤さんとは(facebook記事にリンクをつけてくれましたが)ちょうど6年前にこちらが取材していただくことがあり、知り合いました。私は当時、25歳・・・。かなり久々に記事を読み返しましたが、、、こんなこと言ってたんだな〜。


2014年10月12日日曜日

LIFE-mag.別冊【佐渡相田ライスファーミング】制作中

LIFE-mag.vol.005【佐渡編】で取材させていただいた佐渡相田ライスファーミングの相田さんから会社案内を作ってもらないかと依頼をいただき、現在、制作中です。

今年の6月、編集室にお越しいただき依頼。LIFE-mag.っぽい誌面、構成で小冊子を作ってもらえないかと相談を受けました。その後、お互いにアイデアを出し合いながら形を模索してきました。

これは会社の「宣伝」という側面は薄いです。それよりは、一年を通じての農作業の様子、米づくりを一緒になって行う行政、農協、地元酒蔵、地元クリエーターとの取り組み、相田家の暮らしや日々の出会い、地域の芸能活動までを紹介するもので、佐渡という小さくも豊かな島での「ある農家の暮らしぶり」を紹介する小冊子になる予定です。

8月の下旬に4日間、相田家に滞在させていただき、打ち合わせ、取材、撮影を行いました。続けて9月上旬に2日間滞在し、打ち合わせ、取材、撮影を行いました。その後、9月中は私の方で編集室にこもって原稿作成、デザイン、編集作業を行いました。

また相田家のお米はシンガポール、香港をはじめ海外にもお客様がいるため、すべての原稿に英訳をつけることにしました。相田家という佐渡の米農家の暮らしから、日本の農業、地域、文化を知っていただけたらと思っています。

今回、編集・発行をLIFE-mag.で行い、『Niigata Interview Magazine LIFE-mag.別冊【佐渡相田ライスファーミング】』というかたちになります。A4版変形、36ページ。配布・販売は相田家が行い、お客様には配布するそうです。別途、希望の方には販売もするそうです。いまのところ500円前後の予定。LIFE-mag.のWebShopでも取扱予定です。

9月末からは、相田家も稲刈り〜海外での物産展・商談会への営業活動に入るということで一旦編集はストップ。11月下旬に今度はLIFE-mag.編集室にて最後の打ち合わせ、編集を行い発行します。

36ページあり、原稿も写真も英訳もみっちり入っています。ひとつの読み物、ブックレットとしても面白く読んでいただけるかと思います。表紙も地域の方々に協力いただき、ちょっとしたセットを組んで撮影しました。ぜひお楽しみに。

表紙撮影の準備中。田んぼに太鼓を持ち込んで...。

相田家のおばあちゃん。

地元デザイナーと米袋のパッケージ打ち合わせの様子。

相田家の田んぼには祠があります。

2014年10月7日火曜日

学校町に「スズキ家の茶ノ間」開店

仕事場のある学校町に「スズキ家の茶ノ間」が開店しました(先月ですが)。ようやく先週、行ってきました。古くより日本の暮らしにあった「座る生活」がテーマの家具屋さんです。

入口

2Fにはコタツも。すごく落ち着く空間でした。

座布団もたくさん種類がありました。

学校町通りの入口にあります。

また奥様がやっているスズキ食堂車(同じ店舗にあります)のサンドウィッチやタルトも美味しかったです。近所にいいお店ができるとうれしいですね。

お豆のタルト