2012年12月18日火曜日

五感のすべてが笛の音に|月刊「鼓童」2012年12月号


月刊「鼓童」の中で、「五感のすべてが笛の音に」という山口幹文さんの文章がとてもいいです。LIFE-mag.インタビューでも答えていただいた内容と重なるのですが、こちらの会報では、山口さん本人の文章でその表現をしています。

美醜に関わらず、心の中に多彩な風景を持つべきです。そのためには音楽に限らず、五感に訴えるすべてのものに触れてください。苦手な分野のものでも、その気になって目を向ければ何かを語ってくれるはずです。そしてその対象に関する好悪の原因を、できるだけ深くはっきりと探ること。これは自分の本質を理解し、ひいては個性や独創性を確立する一つの方法にもなります。

しかし、なんと言っても肝心なのは学ぶ姿勢でしょう。物事を身につけるにあたって、最初の段階では個性や独創性などというものは邪魔になるだけです。上達すれば、いずれ表現者として独自の色合いが出てくるもの。まずは謙虚な心持ちで取り組み、意欲を持って吸収することです。

この会報は鼓童の会に入会すると送られてきます。「友の会」は入会金1,000円、年会費3,000円から。http://www.kodo.or.jp/friends/index_ja.html