2011年4月23日土曜日

「引く」あるいは「少ない」ということについて 004





















『風の旅人 vol.03』2003年8月1日・株式会社ユーラシア旅行社発行


確か、この雑誌に連載されている茂木健一郎氏のエッセイが好きで買った気がする。
当時、NHKのプロフェッショナルでしか、茂木氏のことは知らなかった。
このエッセイにはNHK放送では見ることの出来ない、本音のような、もっと過激で過剰な茂木氏を知ることが出来て楽しかった。


しかし、この創刊3号に関してはそれ以上に上記写真の有り様に桃源郷をみたような感覚に落ちた。


「サンティアゴ・デ・クーバの路上ディスコ」(撮影・中野正貴氏)

ここには良質のスピーカーもない
防音施工された壁もない
華やかなスポットライトもない
着飾った人も多くはない

それでもこの「場」に惹かれるのはなぜだろう...


ヨレヨレのシャツに履き潰したスニーカー
天井のない路上ディスコで両手を天へと挙げる
10代の少年から50代とみられる女性まで
多様な人々が音楽に身をゆだねている

ここには音楽を純粋に楽しみ
いまこの瞬間の生の喜びが凝縮されているように感じる。

割れる低音と共に
この写真からは「生ある喜び」を感じる。