2011年3月23日水曜日

地震

東北地方太平洋沖地震の被災者の方々に、
一日も早く心の平穏が訪れることを願っています。


自分には何が出来るのか?

まずは日常を止めないこと、
身近にいる人を大切にすること、かなと。

そして、その延長に「お金」や「ボランティア活動」など
出来ることをやっていけたらなと考えています。

それぞれの状況や立場の中で
やれることは本当に多様だと思います。


絶望という名の暗闇の中に差し込む、一筋の希望という名の光が届きますように...

2011年3月4日金曜日

ひとつの祈り

年が明けてあっという間に3月となった。
久々のblogになるけれど、強く思うことがあったので書こうと思う。


昨日の昼休み、NHKニュースのアナウンスに胸を締め付けられた。

警察庁の統計で昨年の自殺者は31,690人となった。
そして、自殺の動機として「就職失敗」が424人、
うち20代は153人となったとのことだった。

その後、食べていた弁当の味がなくなった。
私と同年代の人が就職難で次々と命を絶っていく現状にショックを受けた。

毎年、この統計が出ると思うことがある、
この数字は警察庁が「把握した」統計であり、実際はもっと多いだろう。
この数字は自殺に「成功した人」の統計であり、自殺を図った人はもっと多いだろう。
この数字の背後には、今日も、いまこの瞬間も、自殺したいと思っている人がさらに多くいることを忘れてはいけないだろう。

同じ時代、同じ国に生まれた同世代のまだ見ぬ多くの友人が「就職失敗」を動機に自らの命を絶っていく。
そのことに何も出来ない自分の無力さにただただ立ちすくむしかない。

しかし、ここで少し私の思いを書くことにする。




あなたの存在価値は就活に失敗したことで失われることはない。




とにかく結論はこうだ。

自分の存在を欧米のように宗教が担保してくれることもなければ、地域社会の共同体が担保してくれることも難しい。
地域社会の共同体が担っていた役割は、高度経済成長期に会社にとって変わった。
成熟社会を迎えた日本では、終身雇用の失効に伴いそれも消えかけている。
しかし、いまだ日本という国においては自分のアイデンティティを会社に置く傾向がある。
「俺は○○会社の営業部○○だ」
「私は○○学校の○○の教師だ」
それは限りない安心でもあろうし、
働くことは生きる喜びともなろう。

無職になった後、定年を迎えた後、自分の存在がいかに会社によって担保されていたか気づく人も多いと思う。
私は自分で会社を興して、仕事を作って、社会の中に存在価値を少しでも作っていく過程でそう感じた。
前職を辞めてから、胸一杯の希望と不安を抱え、創刊号に向けて独り制作しているとき、私は一体何者なんだろう...何度となく問いかけた。



孤独と向き合うこと



そうやってしか、乗り切れなかった。
LIEF-magでやろうとしたことを回りで考えている人はその時はいなかった。
家族もいたし、多くの友人もいた、職場でも必死に食らいつきどうにかやれていた。
が、それでも抱えていた圧倒的な孤独。
私は本当はこういうことを考えているんだ!!でも、誰にもわかってもらえない。

本を通じて異国の知識人の叡智に触れ、歴史上の人物から知恵をいただく。
それらは24歳のある日、LIFE-magという構想をもって衝動に変わった。

結局、LIFE-magという編集作業は中断したし、これからの人生もあまりに不透明だ。
悩みや不安もある、最近は、左耳でずっと異音がするし、臍下丹田あたりの腸が軋む。

そ れ で も

孤独を手放さず、それと向き合うこと。
粘り強く考え抜くこと。
あまりに粗雑な情報が多い現代、暫し独りになって考え抜くことも必要だと思う。


もし、あなたが自殺を考えているのならちょっと待って欲しい。
同世代に限定する必要はないが、多くの若者までが、就職難を理由に命を絶っている現実に接し、私はとても悲しく切ない思いでいる。
誰に向けて書くでもないこのblogでいうのも変かもしれないが、

お願いだから死なないで欲しい。






もうひとつ。
テレビやラジオ、新聞、雑誌で見ることがある話だが、
「年収が○○百万円以下の人は結婚率がぐんと下がる」
「失敗しない婚活テクニック」
「ネットカフェ難民の実態」
「ゆとり世代のトンでもないモラル」

不安を煽り、数字を稼ごうとするメディア。
きらびやかな情報を流し、消費を促すメディア。

どれも私たちが本当に必要としている情報からかけ離れているように思えて仕方がない。
多くの新聞やテレビのコメントも大抵、他人事のような発言にしか聞こえず、説得力がない。

これ以上、無自覚に虚構の境界線を張り巡らし、多くの人々をある意味で洗脳された孤独へ追い込むのを止めてもらいたい。

大企業の中に入って、30代で賞与100万、年収1,000万もらって、第四の権力として正論を唱えているあなた達の多くは、学業成績も良く、頭もキレる人が多いはずだ。
もう少し、感性と想像力を使って日本に住む私たちの価値観を極端な「お金」や「消費」、「勝ち組」への渇望から引き離して下さい。








~超個人的~ Tくんへ

LIFE-magを一緒に作りたいと興奮気味にやってきた、当時大学生のTくん。
その後、就活に失敗して、色々と悩んでいたのはblogを通じて見ていた。
その取り乱した様子は文章からも痛いくらい伝わってきた。
就活・家族・恋人・バイト、いくつもの歯車が噛み合わなかったこと。
その中には取り返しのつかないことも多くあったこと。
一緒にLIFE-magを作れなかったのは僕の不甲斐なさ故だ。申し訳ない。
しかし、君がLIFE-magに見いだしてくれた希望と情熱を忘れないで欲しい。
それは今後、お互いどんな仕事に就くか分からないけれど、そこでLIFE-mag的な働き方をすることは可能だからだ。
僕も諦めてない。どんな職業に就くかよりも、そこでどう働くか?のほうが大切だったりするからね。